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【建材のいろは】タイルの種類と性質

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磁器質タイルと陶器質タイル

床や壁、浴室や玄関などさまざまな場所で使われるタイルは大きく分けると、磁器質タイルと陶器質タイルの2種類があります。磁器質タイルは焼成温度が高く吸水しません。逆に陶器質タイルは焼成温度が低く吸水します。また、粘土の量や珪石と長石の比率はそれぞれ異なります。この比率が陶器と磁器では異なり、長石を多くすると良く熔けて磁器になります。少なくすると陶器になります。

磁器は鉄分の少ない原料が主となり、カオリナイトや陶石など鉄分の原料を使います。磁器は、その白さも特徴のひとつで、これらの原料を使用することにより白さを保ちます。
また、タイルを焼く前に塗る釉薬は透明釉です。そのため、磁器の白さがあってこそ初めて顔料のデザインがきれいに発色します。
陶器は鉄分が多く含まれる粘土を主な素材としてつくるため、焼いた後の表面は鉄分によって色が付きます。土の成分によって発色が異なり、その色合いもまた、その土地の焼きものの個性になります。
磁器質のタイルは素地が水を吸いにくくなるため吸水率が低くなります。陶器は長石や珪石などのガラス質が磁器と比べると少ないため、吸水率が高まります。

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