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【建材のいろは】石材の種類

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用途によって使い分けられる石材の種類

建築に使われる石材は、大きく分けると火成岩、変成岩、堆積岩の3つに分類されます。
火成岩は地中のマグマが冷えて固まった岩石で、主に「花崗岩」などが広く知られています。堆積岩は砂や土、動物などの死骸が堆積されて生成した岩石で「トラバーチン」や「砂岩」などでがあります。そして変成岩は既存の岩石が熱や圧力の力によって再結晶化した岩石で「大理石」や「蛇紋岩」などがそれに当たります。

■花崗岩(火成岩)

マグマが固まることで生成された火成岩です。「御影石」という名前で広く一般に知られています。外装材として使用される石のほとんどはこの花崗岩です。耐久性、耐水性、耐摩耗性に優れていますが、床材として使用する際は滑りやすいので、加工する必要があります。

■大理石(変成岩)

岩が高圧・高温によって再結晶化することで生成された変成岩の一種です。美しい白色が特徴ですが酸に弱いという欠点もあります。これはカルシウムを含むアルカリ性が原因で、酸性雨に晒されると黒ずんでしまうため注意が必要です。

■トラバーチン(堆積岩)

大理石に似た模様をしていますが、大理石ほどの硬さはなく、光沢もありません。トラバーチンは堆積岩で熱変成によって変成岩の大理石に変化します。大理石と同様、主成分はカルシウムを含むアルカリ性なので、酸に弱く酸性雨で黒ずんでしまいます。

■蛇紋岩(変成岩)

蛇の皮のような模様で、濃い緑色が特徴の変成岩です。濃い緑と白のマーブル模様で光沢があるため、床や壁、カウンタートップに使われることが多いです。模様の部分は水を吸いやすいので外部の建材としては適していません。

■砂岩(堆積岩)

水中の砂が堆積することで生成された堆積岩です。砂岩という名前通り表面はサンドペーパーのようにザラザラしています。水が染み込みやすく、汚れやカビも付きやすいので外部の建材としては向いていませんが、耐火性と耐酸性に優れているので、内装材として使われます。

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